どの方法が安全?ファイル・パスワードの送付方法について

みなさま、こんにちは!
ネットショップの活性化を目指し、
ECサイト経営での黒字化を支援する
『たに』です。
本日9/17は「モノレール開業記念日」だそうです。
1964年に浜松町~羽田空港を走る
日本初の旅客用モノレールが開業されたようです。
すっかり秋の気候となり
過ごしやすくなってきましたので
ゆっくりどこかへ出かけたい気分になりますね。
さて、本日は
ファイルやパスワードの安全な送付方法について
ご紹介していきたいと思います。
安全策について考えるきっかけとなればいいな……
と感じております。
-目次-
1.パスワード送付方法
2.PPAPは危険??
3.PPAPに変わる代替方法は?
1パスワード送付方法
ビジネスでのやり取りで
ファイルの送受信を行うシーンがあるかと思います。
そんなときよく用いられる方法が
1通目でパスワード付きzipファイルを送信、
2通目でパスワードを送信といった
2段階にて送信を行う方法です。
この方法は通称PPAPと呼ばれています。
PPAPの略は以下の通りです。
P:パスワード付きのZipファイル暗号化を送信
P:パスワードを送信
A:暗号化
P:プロトコル(通信のルール)
設定したパスワードを
Zipファイルと別のメールで送信することで
第三者からデータを盗み見されるのを
防ぐ役割があると考えられています。
この方法は広く普及しておりますので
この記事をお読みいただいている方の中にも
利用されている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
PPAPを行うことのメリット
PPAPのメリットについて
考えていきたいと思います。
●送受信の利便性
送信者側でも受信者側でも、
ソフトウェアや、サービスへの登録の必要がありません。
そのため、簡単にファイルの暗号化を行うことが出来ます。
●誤送信の際の対策になる
Zipファイルとパスワードを2回に分け、
別々に送信しているため、
1回目で誤りに気づくことが出来れば
データが該当者以外に届くのを防ぐことが出来ます。
PPAPを行うことのデメリット
続いて、PPAPのデメリットについて
考えていきます。
●メールの盗聴リスク
電子メールの場合、
送信者から受信者へメールが届くまでに
サーバーを介しているため、その過程で
撃者に盗聴されるリスクがあります。
●ウイルスチェックができない
通常のセキュリティ対策ソフトでは、
パスワード付きのZipファイルに対して
ウイルスチェックが働かないことがあります。
2.PPAPは危険??
PPAPの概要や
メリット・デメリットについて紹介してきましたが
PPAPの危険性について詳しく紹介していきます。
PPAPの危険性
上記でもPPAPのデメリットについて紹介しましたが、
PPAPのデメリットや問題点について、
「デジタル改革アイデアボックス」に
多くの意見が寄せられました。
※「デジタル改革アイデアボックス」とは
行政のデジタル化や、
政府が設立を予定している「デジタル庁」にむけて、
誰でも意見の投稿が出来る場のことです。
そういったことから、2020年11月に
平井デジタル改革担当大臣より
内閣府と内閣官房におけるPPAP廃止が発表されました。
PPAPの廃止理由
●より高度なセキュリティ対策の出現
PPAPの目的である
誤送信への対策」や「メール盗聴の防止」などは
ファイル共有サービスやIRMでも
リスク低減の効果が期待できます。
※「IRM」とは
業務で使用する文書ファイルなどを暗号化し、
閲覧や編集などの管理・制限
操作履歴を記録したりすることを指します。
●安全なファイル送受信方法の普及
現在、ファイルサーバーやファイル転送サービスの多くは、
URLをクリックすることでサーバーからファイルを安全に、
直接ダウンロードできるようになっています。
ワンタイムパスワードや多段階認証などを組み合わせ、
より強固なセキュリティ対策が利用できる
サービスが増加しています。
3.PPAPに変わる代替方法は??
広く普及されていたPPAPが廃止されるにあたり、
今後どのように送付を行えばいいのか?
という疑問が生まれますよね。
代替方法となるものをご紹介していきます。
クラウドサービスを活用する
メールでファイルをやり取りするのでなく、
送受信したいデータをクラウドストレージに保存し
共有を行うという方法です。
ファイル共有についてのやり取りも、
置き場所(リンク)を知らせる際の
1回だけで済むので作業の短縮にも繋がります。
他にも簡単に共有が行えるツール等が
普及するとより良いですね。
本日は、
パスワード・ファイルの送付方法について
ご紹介いたしました。
インターネット上には
思わぬ危険性が潜んでいることもありますので
巻き込まれないよう注意・対策を行っていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。