行動心理学とマーケティングの関係性とは?~カリギュラ効果~

みなさま、こんにちは!
ネットショップの活性化を目指し、
ECサイト経営での黒字化を支援する
『にし』です。
もうすぐ8月ですね。
8月と言えば、
お盆休みや夏休みのイメージが強いですが、
皆さんはどのように過ごされますか?
私は特になにも計画を立てていないので、
家の掃除や家事などに充てたいと思っています。
さて今回は、
7月26日の投稿に続いて、
行動心理学と
マーケティングの関係 第2弾!
『カリギュラ効果』をご紹介したいと思います。

-目次-
1.行動心理学とマーケティングの概要
2.カリギュラ効果とは?
3.事例紹介
1.行動心理学とマーケティングの概要
そもそも、
行動心理学とは
一体どういった学問なのでしょうか?
行動心理学とは、
人間の行動から感情を読み取り、
行動や仕草のパターンから心理を研究する学問で、
アメリカの心理学者ジョン・ワトソンが提唱した心理の一つです。
従来の心理学は、
人間や動物の心理にまつわる様々なことを
研究する学問でしたが、
「行動」という一つの現象に着目している
という点で、行動心理学は
他の“心理学”とは異なると言えます。
ビジネスやマーケティングでは、
特に、顧客の心理を理解するため、
行動心理学が活用できることが期待できます。
なぜなら、
行動心理学は行動や仕草のパターンから
心理を研究する学問のため
行動心理学を知ることによって、
ある程度、他者の気持ちを
推し量ることが可能だからです。
今回は実際に、
マーケティングの分野で
活用されているテクニックの一つである
「カリギュラ効果」について
ご紹介していきます。
2.カリギュラ効果とは?
カリギュラ効果とは
人からダメと言われると、かえって興味を掻きたてられ、
逆の行動に走るという心理現象のことです。
ローマ皇帝カリグラをモデルにした
アメリカの映画『カリギュラ』が語源となっており、
過激な内容のため一部地域で上映禁止になりました。
上映禁止されたことによって、
むしろ、人々の関心を集めたことから由来した現象です。
例えば、『鶴の恩返し』や『浦島太郎』、
『ロミオとジュリエット』などでも
「絶対にこの扉を開けてはいけません」
「この箱は絶対に開けないでください」
「憎きモンタギューと付き合っちゃいけません」
といった言葉が出てくることがありますよね?
ダメと言われたら、
なぜだか好奇心がくすぐられてしまう。
反対されたり邪魔されたりすると、
さらに興味を引いてしまう。
「カリギュラ効果」は、
そうした人間の心理現象のことを指します。
3.事例紹介
そんなカリギュラ効果ですが……
ビジネスの場面では、
どのように活用されているのでしょうか?
ここからは、
事例をいくつかご紹介したいと思います!
モンスターストライク
「絶対にモンストやるなよ!」
という言葉が印象的なCMで、
印象に残った方も多いのではないでしょうか?
これもまさしく、
カリギュラ効果を活用した広告の一つです。
「キャンペーンやってます!」
「ぜひ、やってみませんか?」
といったような耳障りのいい宣伝文句よりも
「絶対にモンストやるなよ!」
と言われてしまうと、
一瞬耳を疑ってしまいませんか?
その瞬間に、人々の興味が一気に
モンスターストライクに向けられます。
触れたことがない人は、
モンストってなんだろう?と、興味が沸きますよね。
ドモホルンリンクル
「ドモホルンリンクルは、
初めての方にはお売りできません」
株式会社 再春館製薬所から発売されている
スキンケア製品「ドモホルンリンクル」のCMで
このような言葉を聞いたことはありませんか?
私も学生のころに、
お昼時のテレビなどでよく目にしたCMですが、
今のところ使う予定がないと分かっていても、
買うことが禁止されることで、
逆に興味が湧いてしまうキャッチコピーですよね。
じゃあ、一回使ってみてから考えようかな?
という気にさえさせてくれる言葉によって、
まず、試してみることへのハードルが下がり、
そこから、購入を考えることへのハードルも下がります。
さて、今回は、
「カリギュラ効果」について
ご紹介させていただきましたが、
いかがだったでしょうか?
事例を見ていくと、
意外とあの広告やあのCMなども
カリギュラ効果の
テクニックを用いていることが分かりますよね!
それぞれの事例を参考に
ぜひ、マーケティングに
ご活用いただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。