パフォーマンスを低下させる悪魔の心理? ゴーレム効果

皆さんこんにちははじめまして
ネットショップの活性化を目指し、
ECサイト経営での黒字化を支援する
「さとう」です。
皆さん「ゴーレム効果」というものをきいたことはありますか?
「ゴーレム」ときくと、
RPGに出てくる石などの鉱物や泥のモンスターのイメージが浮かんでくるのではないでしょうか?
このゴーレム効果、以前ご紹介しました
「ピグマリオン効果」と相対する効果なのです。

今回はこの「ゴーレム効果」についてご紹介していきます。
-目次-
1.期待値の差 ゴーレム効果
2.ゴーレム効果のポイント
1.期待値の差 ゴーレム効果
ゴーレム効果とは、簡単にいうと
ある人物に対して周囲の期待が低い場合、
その人物は能力が伸びずに落ち込む効果
のことです。
ピグマリオン効果と同じく「期待」はされていますが、
悪い方向ですね。
この効果は、「ピグマリオン効果」を提唱した
アメリカの教育心理学者のロバート・ローゼンタールが提唱した
心理的行動の1つです。
ローゼンタールはある学校で実験をしました。
生徒たちにネズミの迷路実験用に、よく訓練されたネズミと訓練されなかったネズミを
わけて渡しました。
実はこれは嘘なのですが、そう説明をうけた生徒たちは、無意識のうちに
よく訓練されたネズミは丁寧に扱い、訓練されなかったネズミは粗雑に扱ったのです。
その結果、丁寧に扱われたネズミは好成績を、粗雑に扱われたネズミは低い成績を出したのです。
丁寧に扱われた(期待された)ネズミは結果をだし、
粗雑に扱われた(期待されなかった)ネズミは低い結果をだしました。
期待値の差が実験にも反映されていますね。
由来
「ゴーレム」という名前の由来について。
ゴーレムは力は強いけれど、自分で考えず命令者の言いなりに動く泥人形です。
実はゴーレムの額には、emeth(真理)という5つの文字が刻まれています.
その文字のうち最初のeを消すとmeth(死)となり、元の土に戻ります。
期待せずに無視している=相手は死んだと同然
という話から引用されています。
2.ゴーレム効果のポイント
ビジネスや日常生活においては、あまりゴーレム効果を生み出さずに
ピグマリオン効果を発動させることが大切といいます。
例えば、スタッフや部下に対する指示などの際です。
スタッフを呼ぶ際など、「そこの君」と呼ぶ人がいるかと思います。
これも、「名前を呼ばれない=一個人として認められていない」という
ゴーレム効果を発動させるきっかけとなります。
また、「君にはこれは向いてない」などのネガティブ発言もゴーレム効果の一種です。
そのような否定的な決めつけをしてしまうと、決めつけられた方は
「期待されていないなら別にいいや」
とあきらめてしまい、パフォーマンスが低下してしまいます。
ゴーレム効果を逆手に取る
これだけ聞いていると、「ゴーレム効果て怖い‥」と感じるかもしれません。
ですが、使い方次第ではポジティブにとらえることもできるのです。
例えば、ゴーレム効果を逆手にとり、負けず嫌いな人や
粘り強く人といったタイプの人に対しては、ゴーレム効果を活用し、
成功したときに褒める、などをすると、ピグマリオン効果が倍増しますよ!
いかがでしょうか。
ピグマリオン効果とゴーレム効果、なんだが飴と鞭みたいですね。
この二つを上手く使う事で、
色々な場面で活かすことができるかと思います。
それではまた( ´∀` )ノ